Carsten Schwesig

Sony-CSL インタラクションラボのインタラクションデザイナ.曲げることのできるディスプレイデバイスでのインタラクションの研究で成果をあげている.所属する大学院にゲストとして来ていただき,レクチャー・ワークショップをしていただいた.そのワークショップは非常に面白かった.ワークショップのテーマは「How to wait」.大容量ファイルに特化したP2Pファイル共有ソフトである「ビットーレント」のユーザインターフェイスに注目して議論した.ビットーレントではダウンロードの一日以上の時間を要するにも関わらず,進行状況を示すための視覚情報として一般的なプログレスバーが採用されている.このワークショップでは,プログレスバーで示すにはあまりにも長い待ち時間に対して,あたらしいメタファーを与えることを試みた.具体的には,成長する植物のメタファや建設される建物のメタファ,宗教的な祈りのメタファなどさまざまなアイデアがあげられた.