sony csl openhouse

sony csl openhouseに参加したので,感想を書く.

率直に言うと,予想していたよりも楽しめなかった.研究的なコンセプトの斬新さよりも,プレゼンテーションやプロトタイプの稚拙さのほうが目についてしまったからだ.とりわけ,インタラクションラボについて考えると,「もの」として展示されている研究成果から,実際にそれを利用することをイメージできなかった.
 まったく根拠のない,個人的な考えではあるが,アイデアやコンセプトなどから夢想するユーザインターフェイスやコンピューターの研究はもうすでに終了しているのではないだろうか.机や椅子,食器などを新しく製作するとき,その作業は机上では終わらない.実際に「もの」をつくってみて,身体にフィットさせたときに,はじめて作られたものの性質がわかるのではないだろうか.
現状のインターフェイスにまつわる事例には,そういった身体感覚のようのものが不足している気がする.