製本ワークショップ

AtsushiNakahara2005-02-25

大学院の先生が,時間外のレクチャーとして製本を教えてくれた.製本とコンピューターのインターフェイスは全く関係ないように思われるかもしれないが,私にとっては非常に有意義なレクチャーだった.このレクチャーを終えて,紙という素材は,実に多様な可能性と制限を持っているということを学んだ.紙の厚みや,目の方向によって加工できる形が決まっている.一見すると柔らかい紙なので,どのような形にも加工できそうに思えるが,無理に加工すると美しく整形することができない.
 長い歴史を持つ,「紙」の加工を味わって,素材としてのコンピューターを理解する必要性を感じた.紙を用いても,コンピューターを用いても情報システムを作ることは可能である,しかし,紙と比較すると,コンピューターには加工のための文法が乏しいと考えられる.